Globalization Partnersは、サウジアラビアで支社または子会社を設立することなく、従業員を採用して給与支払い管理を依頼するお客様のために、雇用代行業者サービスを提供しています。採用候補者は現地労働法に基づき、Globalization Partnersのサウジアラビア専門家雇用組織(PEO)を通して雇用され、通常数か月かかるところが数日で入社できます。配属されたチームメンバーは、直接雇用された従業員と同じように会社のために働き、同国で求められる条件を満たします。
当社のソリューションをご利用いただくと、顧客企業はサウジアラビアにおける従業員の雇用・居住許可証(イカーマ)の保証・給与支払い管理を行い、人事業務・税金・法令順守に関する責任は当社が担います。グローバルな専門家雇用組織(PEO)のエキスパートである当社は、雇用契約のベストプラクティス、法定および市場基準の福利厚生、従業員の経費はもちろん、必要に応じて退職金や解雇も管理します。また、サウジアラビアにおける現地の雇用に関する法律の変更について、随時お知らせします。
新しい従業員はすぐに生産的になり、雇用に関する問題が起こりにくくなり、チームに100%貢献してくれます。すべての雇用を支援する雇用の専門家チームがついていると考えると、安心していただけるでしょう。Globalization Partnersは、世界185か国を上回る国々の優秀な人材を、迅速かつ手間をかけずに活用できるようにします。
サウジアラビアでの採用
サウジアラビア国民は総じて、個人的な交流を重んじ、相手との良好な関係を築いてから、交渉に臨む傾向があります。会議中も世間話になったり、何度も中断があったり、スローペースで、本題から逸れることもしばしばです。しかし、これは良い関係を築く絶好のチャンスです。互いに知り合うための会合を何度か持った後で、実際の商談に入るという段取りになります。この国の人々は、相手に悪い知らせを伝えることを好まないので、「ノー」を意味する言葉遣いには要注意です。また、決定が覆っても驚いてはなりません。最後に、家族の様子を尋ねるのは礼儀に反しませんが、相手の妻のことを直接尋ねるのは、無作法になるので避けてください。
サウジアラビアは、最近「サウダイゼーション」政策を強化しました。サウダイゼーションとは、駐在員が支配的な民間部門に、サウジ国民の雇用を促進する国策です。サウダイゼーション推進政策により、国外からサウジアラビアに入国して、新規に働こうとする従業員の就労許可証の身元引受人になるのがますます困難になっています。駐在員の居住許可証とビザの身元引受人になるのは可能ですが、かなりのコストがかかります。また、新しいビザは全て国に告知してからでなければ、駐在員に交付できない点にも注意してください。そのため、既存のサウジアラビア居住者(居住許可証/居住就労許可証を取得済み)を採用し、彼らを現地提携先に移籍させ、顧客のために仕事させる方が得策です。雇用契約・就労許可スポンサーシップ・現地人事コンプライアンスに関する全てをGlobalization Partnersとその現地パートナーが引き受けます。
サウジアラビア経済の主な牽引役は駐在員です。彼らは、就労許可証と居住許可証(イカーマ)を取得しないと、国内で就労できません。おそらく出国・再入国用の出入国ビザも必要になるはずです。
招待ビザの期間延長が必要な場合、代替案は、数次入国「招待労働訪問ビザ」を発給することです。このビザがあれば、有効期間中働くことができ、有効期限の満了時に居住国で継続更新・再発行も可能です。ビザの費用対効果や有効期間は、受給者の国籍によって異なります。このビザでは、家族ビザを発給することができません。
Globalization Partnersのソリューションをご利用いただけば、顧客企業は独自に従業員を追加雇用する必要がありません。当社の現地パートナー会社が、既にこの要件を満たしているからです。ただし、サウジ国民を雇用しないと、最低賃金に基づくサウダイゼーションへの納付金が必要な料金体系になっています。
サウジアラビアにおける報酬は、基本給プラス住宅・交通手当に分けなければなりません。
サウジアラビアで雇用契約や内定通知の条件を従業員と交渉する際は、以下の点に留意するとよいでしょう。
サウジアラビアにおける雇用契約
サウジアラビアでは、従業員の報酬・福利厚生・解雇条件を明記した明確な雇用契約書を作成するのが最良規範です。サウジアラビアでは内定通知や雇用契約に、必ず外国通貨ではなくリヤルで給与と報酬の金額を記載しなければなりません。Globalization Partnersの業務の一環として、雇用契約書の雛形が含まれています。サウジアラビアで当社の雇用代行業者・専門家雇用組織(PEO)業務を利用する場合、別途雛形の作成は不要です。
サウジアラビア国民は、3回連続で有期契約を満了するか4年間勤続すると(いずれか短い方)、契約が自動的に無期契約に変わります。
サウジアラビアの就業時間
通常サウジアラビアでは週40~48時間労働です。ラマダンの期間中は、1日6時間労働に短縮されます。通常全従業員に適用されますが、法的にはイスラム教徒にのみ義務づけられています。1日8時間/週6日労働です。週に40時間を超えた場合、5割増の残業手当が支給されます。残業時間の上限はありません。
サウジアラビアの週末は金曜日と土曜日です。
サウジアラビアの祝祭日
サウジアラビアではイスラム暦年中に2度の宗教大祭があります。イード・アル・フィトル祭とイードゥル・アドハー(犠牲祭)です。
毎年の祝祭日の数は同じではなく、政府が発表します。
- イード・アル・フィトル祭は3日間で、ラマダンの月末に10日間開催されます。
- イードゥル・アドハー祭は4日間で、通常Thul-Hijjaの月の5日から15日までの10日間の祝日です。
- また王国統一日もあり、これは必ず9月23日です。
サウジアラビアの休暇
法定最小限休暇日数は21日です。勤続6年目以降は30日になります。1年目から30日の休暇を付与する雇用主がほとんどで、経営幹部には通常40日以上付与されます。未使用の日数は、次年度に繰り越し可能です。繰越上限を定めることも認められています。
年次有給休暇を使って駐在員従業員が帰国する場合、通常雇用主は航空券代金を負担します。
イスラム教徒の従業員は、2年間勤続すると、通常メッカ巡礼休暇が付与されます。休暇は最長10日間で、同一雇用主の下で5年に1回しか取得できません。
サウジアラビアの病気休暇
従業員の病気休暇は、診断書を提出すれば、通常最長で4か月です。病気休暇中の有給比率は以下のとおりです。
- 最初の30日:100%
- 31日~90日:75%
- 91日~120日:無給
サウジアラビアにおける産休/父親の育児休暇
女性従業員は、通常10週間の有給産休が付与され、産前に最長で4週間、産後に6週間取ることができます。休暇開始日前の勤続期間が1年以上の従業員であれば、その間半額の給与が最低1年間支給され、3年以上であれば全額支給されます。ただし、産休と同じ年に年次バケーション休暇を取得した場合、産休中に受けた半給または全額に応じて、そのバケーション中は半給または無給となります。妊娠・出産医療費は、雇用主が支給しなければなりません。
父親は、3日の有給育児休暇が付与されます。
サウジアラビアの健康保険
サウジ国民向けの国の制度により医療・入院費は無料ですが、雇用主は、全従業員と扶養家族(駐在員と地元住民)に民間健康保険を給付する義務があり、当社のグローバル雇用代行業者ソリューションに含まれています
サウジアラビアの補足的福利厚生
一般的な福利厚生には補足的健康保険・休暇時の帰国航空券・教育費・退職年金・携帯電話・住宅手当・交通手当などがあります。一般的に、福利厚生を含めた雇用主の総経費として、給与総額に加えて25%相当額を福利厚生費として予算組みすることをお勧めします(給与総額とは、住宅手当その他の手当を含めるものとします)。
サウジアラビアにおける解雇/退職金
サウジアラビアでは、最長90日間の試用期間が認められています。雇用主と従業員双方が合意すれば、さらに90日延長できます。試用期間は法定要件ではありません。
無期契約従業員は、60日前の通知を受領する権利があります。その他の契約従業員は、30日前の通知を受領する権利があります。正しい通知がなされない場合は、双方が報酬で合意することができます。通知期間中、従業員は週に8時間を求職活動に充てることができます。有期契約の場合、通知期間はありません。有期契約を早期終了する理由はめったにないからです。
雇用契約を終了した従業員は、最初の5年間については1年ごとに月給の半額を、6年目以降については全額を「業務終了褒賞」として受給する権利があります。契約が1年に満たない年については、比例配分で支給されます。
サウジアラビアの納税
雇用主は、従業員に代わって社会保険税(GOSI)を納付しなければなりません。この積立金は、住宅手当や特定の手数料を含め、基本給に課せられます。雇用主が負担する経費のほぼ10%と見積もることができます。
雇用主は、サウジアラビア人と非サウジアラビア人従業員の双方に、2%の労働災害保険を積み立てなければなりません。
Globalization Partnersを選ぶ理由
サウジアラビアに支店や子会社を設立して、小規模チームを結成するには、多大な時間と経費がかかり、しかも複雑です。サウジアラビアの労働法は労働者を強力に擁護しており、細部にまで細心の注意を配り、現地の最良規範を把握する必要があります。Globalization Partnersは、苦労なくスムーズにサウジアラビアへ事業拡大できるようにします。外国支局や子会社を設立する手間をかけずに、最適な候補者の雇用、人事関連業務や給与支払い管理、現地法への準拠を徹底できるよう支援します。サウジアラビアでの当社の専門家雇用組織(PEO)とグローバル雇用代行業者ソリューションをご利用いただけば、安心して事業の運営に専念していただけます。
サウジアラビアでのシームレスな従業員リースや従業員雇用を行うためのGlobalization Partnersの専門家雇用組織(PEO)ソリューションについてご相談されたい場合は、当社にご連絡ください。
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